それは質疑応答です。
質疑応答の真の目的は
「自分の思考方法や勝ち筋、疑い先の妥当性を“村中に納得”してもらうこと」。
以前このようにお伝えしましたが、つまり、
「隠さなくていいことは明け透けなくらいがちょうどいい」ということ。
裏で一生懸命考えていても、他者に伝わらなければ意味がないのです。
例えば、誰かから質問が飛んできたとしましょう。
疑われているのかもしれないし、ただ思考を知りたいだけかもしれない。
不慣れなうちは特に、前者として受け取りがちです。
「疑われているから質問されたんだ」と。
人狼の場合もしかりなのですが、
自身の発言に不安がある時は、自分に目線が来ることに敏感になってしまい、
言わなくていいことまで伝えてしまったり、逆に言うべきことを言わなかったり。
明け透けなくらいがちょうどいいのに、話過ぎてもいけないの?
と思われたかもしれませんが、ここで大切になるのが
本日のキーワード「防御感」なのです。
刑事ドラマとかでもよくあるじゃないですか、
聞いてもないのにアリバイを話し出す人とか、
ちょっとした質問なのに狼狽える人とか、敵意を表す人とか。
それを見るとこう思いませんか?
「こいつ怪しいな・・・」
まさにこれが防御感の正体です。
話過ぎるのも怪しいなら、どうやって相手に納得してもらえばいいのか。
その疑問は意外と簡単に解決できるかもしれません。
そもそも納得してもらうのに100%の内容はいりません。
完璧な回答は「初めから答えを用意していたのでは?」
という印象を与えることもありますし(これもまた防御感)、
“発言は隙があるくらいでちょうどいい”のです。
発言や回答を8割程度の完成度で投下しても伝えたいことは伝わります。
残りは相手の補完力に頼りましょう(笑)
突っ込まれなくても8割完成しているので問題なし。
ツッコミがあった場合は省いていた部分を追加で説明すればOK。
後半で思考開示の必要性が高まってきたら、
「誰にも聞かれなかったから端折っていたけど」という風に補足すると、
ツッコミはあるかもしれないけれど防御感は極めて薄くなります。
人狼陣営は、ない証拠を探して村人を疑わなければならず、
シナリオに沿わせるために主張を調整する必要があり、
“自身の思考”と“するべき主張”がずれる場面が多々あります。
なので、掘り下げられるとボロが出やすくなる、
より詳しく言えば、視点漏れやそれまでの発言とのブレが生じやすくなってしまいます。
人狼には、掘り下げられたら痛い腹があるのです。
ということで、質問どんとこいな姿勢は防御感が薄く、比較的好印象に映ります。
余りにロジックが緩いと悪印象なので、8割というのが肝。
文字数的にもエコになるのでオススメです。
これにプラスして、中身のある質問を積極的に飛ばすことで、
「フットワークが軽く、単独感があり、積極的に考察を進めている村人」を演出することが出来るはずです。
あとは丁寧な言葉遣いと優しさを滲ませた言動で人間らしさをアピールしたら、
人柄だけで白視を貰える、なんてこともあったりなかったりだそうな。