映画探訪も着実に数を増やした結果、
とうとうタイトルの数字を○で囲えなくなりました(笑)
そんなことは置いておいて。
ここ数年の映画巡りの話をさせてもらうと、
都内近辺の様々な映画館に足を運んできましたが、
結局お気に入りの映画館に戻ってきてしまい、
最近は誘われでもしない限り、同じ映画館で映画を観ています。
(※そこの映画のラインナップが好きなのも一因)
けれども今回は「古い映画をスクリーンで観たい!」と思い立ち、
古いフィルムを上映している映画館に行ってきました。
三つの映画館を巡ったので、今回を1として全3回でご紹介したいと思います。
映画館の様子などは寄り道編でまとめられたらまとめます!笑
一番初めに巡るのはこちら。
【新文芸坐】
名画を二本立てで上映していたり、話題作を上映していたり、
歴史がありつつ新しい風も感じる映画館です。
二作続けて観てもよし、一作だけ観てもよし。
ただし料金は二本だと1,700円、一本だと1,500円となるので注意が必要です。
二本立てで観ると1,300円分お得なわけですね。
『レインマン(1988)』
◆あらすじ◆
LAで車のディーラーを営んでいるチャーリーは、幼い頃に母を亡くし、
子供に関心のない父とは喧嘩別れをして以来絶縁状態だった。
そんな父の訃報を受けて、遺産目当てで故郷に帰ってみると、
父が自分に残した遺産は、車一台と庭のバラだけだと知る。
残る300万ドルの遺産は存在も知らなかった自閉症の兄が相続すると知り、
遺産欲しさにチャーリーは無理やり兄を病院から連れ出してしまう。
言わずと知れた名作『レインマン』。
なんとなくの概要だけ知っていて観たことのない映画だったのですが、
この機会に映画館で観られて良かったです。
有名な作品で、内容は知っている方も多いと思うので
あらすじはあっさりまとめましたが、
結末は思っていたよりも温かかくてじんわりきました。
自閉症に理解も示さず金目当てで連れ出した上、
その驚異的な能力に気付いてからは金稼ぎに利用。
それも頓挫しつつ、
旅路の途中で徐々に絆が芽生えた二人だったが、
兄が社会で普通に暮らすのはあまりにも難しく・・・。
という内容は、最近の作品だったらバッドエンドにしそうな気もするなぁと思ったり。
バッドエンドというか、シビアな結末になりそうですよね。
映画探訪30で巡った『チョコレートドーナツ』みたいな感じといえばいいのでしょうか。
顔も知らない家族が、共に旅した親友となり、
目に見えない“絆”という心のつながりについて
脚色されることなくしっくりと箱に納まった感じ。
リアルすぎもせず、かといって綺麗事すぎず、
やるせなさの残る人間らしい結末な気がして、
個人的にはすごく好きな作品になりました。
もちろん、この作品を語る上で欠かせないのは
ダスティン・ホフマンとトム・クルーズの名演ですが、
これはぜひご自分の目で見て頂ければなと思います!