先週は世間的には四連休でしたが、皆様いかがお過ごしだったしょうか。
私はオリンピックの開会式を半分寝そうになりながらテレビで見ていたのですが、
選手入場のときにドラクエの曲が流れた瞬間にびっくりして起きました 笑
さて、今回は連休中に観たアニメ映画作品を紹介します。
◆ハーモニー
2015年の劇場版アニメ。原作は若くして亡くなったSF作家、伊藤計劃氏の、2008年刊行の長編SF小説です。
原作小説は第40回星雲賞(優秀なSF作品に贈られる賞です)と第30回日本SF大賞を受賞しています。
~あらすじ~
物語の舞台は、かつて全世界で戦争と未知のウイルスが蔓延した「大災禍」の反動により、
極端に健康と調和・幸福であることが義務とされたディストピア社会。
そんな世界に抵抗を示すため、三人の少女・ミァハ、トァン、キアンは
自殺を企てますが、ミァハだけが亡くなってしまいます。
13年後、生き残ったトァンはWHOの上級監査官として、キアンが巻き込まれた
「同時多発自殺事件」の捜査をすることに。事件の陰には死んだはずのミァハの気配があり・・・。
原作未履修かつ、映像が綺麗そうだなという理由で特に予備知識なく観始めたのですが、
SF作品ということで聞きなれない用語が多くて、設定を理解するのが少し大変でした。
誰もが健康で幸福で、隣人に優しくあることが義務とされる世界のことを、
登場人物のミァハは「優しさで殺される社会」と評していました。
社会にうまく馴染めない、爪弾きにされた人たちの苦しみが描かれていた気がします。
もしもパンデミック後の現実世界が、作中のような管理社会になったら一体どうなるんだろうと
想像してみたら少し怖くなりました。ただ、適応できる人にとっては良い社会なのかもしれませんね。
なかなかショッキングな描写が多いですが、SFやディストピアな世界観が好きな方は楽しめる映画だと思います。
個人的には好きな雰囲気の作品だったので、原作小説も読んでみたくなりました。