有名だけど観たことのない映画ってたくさんありますよね。
自分が生まれる以前の作品なんかは観る機会がなく、
映画館派な自分はあまりレンタルもしないため、
観たいなぁと思ったまま時間だけが過ぎています。
ということで今回は、その逆で観たことをすっかり忘れていた作品を巡りたいと思います。
『くるみ割り人形と秘密の王国(2018)』
くるみ割り人形といえばバレエのイメージで、
チャイコフスキー作曲のあの音楽は皆さん一度は
耳にしたことがあるのではないでしょうか。
バレエのくるみ割り人形を観たことがないので
基本的なストーリーも知らないまま観たのですが、
なるほど面白い童話だなぁと。
夢のある世界観に魅力的なキャラクター。
子どものごっこ遊びの世界観をよく表現してあるなと
感動よりも感心してしまいました。
◆あらすじ◆
毎年楽しみにしていたドロッセルマイヤーおじさんのクリスマスパーティ。
けれども母を亡くしたばかりのクララは楽しめずにいた。
その上、母から貰った最期のプレゼントは鍵が無くて開けることができない。
パーティー恒例のプレゼント探しでは、自分の名前の
書かれた糸をたどるとプレゼントにたどり着くはずが、
糸を辿った先にあったのは、雪の降る国の秘密のお城と
母のプレゼントにぴったりの装飾の施された鍵だった。
しかし、その鍵をネズミたちにもっていかれてしまい、
お城の兵隊をしていたキャプテン・フィリップと共に鍵を取り戻す冒険に出る。
秘密の王国を守る3人の摂政たちの協力のもと、
クララは知らず、この世界の思惑に巻き込まれていくのだった。
この映画を見るまで知らなかったんですが、
おもちゃの天敵は「ネズミ」なんですね。
現代だとおもちゃは木製じゃないし、
ネズミを日常的に見ることもないので、
ネズミを怖がるおもちゃ達を見て成程と思いました。
おもちゃの世界には5つの国があって、
一つは主人公の母親が治める秘密の王国。
二つ目はシュガー・プラムが治めるお菓子の国。
三つ目はホーソーンが治める花の国。
四つ目はシヴァ―が治める雪の国。
そして最後はマザー・ジンジャーが治める“第四の国”。
第四の国にはネズミたちが住んでおり、壊れたおもちゃ達が来訪者を歓迎してくれます。
ここの不気味な演出は結構怖いのでピエロ系が苦手な方は要注意です。
というか、本編通してどこか奇妙な雰囲気なので、小さい子は怖がるかもしれません。
童話原作らしく、示唆に富んだ作品で、
思わず自分の小さな頃の大切なおもちゃ達を
思い出してしまいました。
諸々展開はありますが最終的には家族と夢のお話。
主人公が年齢の割に幼い部分はありますが、
映画作品としてよりは、童話の映像化として
完成度の高い作品に感じました。