前回に引き続いて、今回も役職のお話です。
狩人占い師ときまして、今回は『霊能者』といきましょう。
人狼ゲームは一日に2人ずつ脱落していきますが、
霊能者の能力は『脱落した人が人狼なのかどうかがわかる』というもの。
今までさんざん縄計算について話してきましたが、
そもそも“ミスの消費”ってどうやってわかるの?
って思いませんでしたか?
処刑した人が人狼だったかどうかがわからないと
ミスしたかどうかもわからないから戦略を立てられないですよね。
そうした時に活躍するのが霊能者です。
処刑した人の正体がなんであったかを知ることで
現状に何人の人狼が紛れているのかを確認出来て、
最悪想定で戦略を練ることが出来るわけですね。
また、霊能者が確定していた場合、
処刑された人が人狼であるとわかれば、
人狼のそれまでの動きからライン(=仲間との繋がり)を
考察することが出来、推理の重要な材料となります。
大体の場合占い先や吊り先は投票で決定するので、
投票で相方に吊りや占いが被弾しないよう、
または有利な盤面を作れるよう、
人狼側は組織票で吊り先を操作することがあります。
ラインは人狼においてそれなりに重要な考察要素なので、
霊能者がいるのといないのとでは、場に落ち落ちる情報量にかなりの差が出てきます。
しかし、霊能者も占い師と同じで、
確定情報を村に落とさないために人狼サイドが騙ってくることがあります。
霊能者COが複数いた場合、
占い師とは違い後出しの情報になってしまうことや
灰に潜伏している狩人の生存を優先した結果、
霊能者に吊り縄が向きやすいのもまた事実。
同じ役職が二人いた場合、片方は確実に人外なので、
盤面に黒(=占い結果が人狼だった人)が出ていない時、
やみくもに灰でミスを消費するのではなく、
確実に人外を処理することが目的です。
俗にいう「役職ロラ(=役職を順に吊る)」というやつですね。
その場合、霊能者を吊りきった後に占い師の視点から詰めていくことになります。
人狼陣営が3人のみだとして、一人が占師CO、一人が霊能者CO、もう一人は潜伏(=役職を騙らず村人のフリをすること)をしていたならば、霊ロラ後には占い師の目線で灰から一人狼を見つければ対抗陣営ラインを凡そ把握したことになります。
これが「占い師の視点から詰める」ということで、
この仮想人狼陣営に破綻がないよう人狼サイドは結果を偽装し、
村人サイドはどの占い師の仮想人狼陣営が正しいのかを判断することになるのです。
ちなみに、ロラで吊られやすい霊能者は、
人狼陣営が少ない場合などは特に確定することも多く、
確定白の村側まとめ役として村を導く重要なポジションです。
戦略や進行に強い人が確定霊能者だと村にとって非常に心強い味方となります。
寿命は短めだけど頼れる博識なキャラ。
漫画だと途中離脱しがちな人気投票3位くらいのイメージです(笑)
そのせいか、自分が人狼陣営の時は何故か長生きさせたくなってしまうんですよね。