2019/06/28
オススメの本その9『きみはポラリス』/三浦しをん 著【CAD 派遣 求人 アルファコーポレーション・ALNET】
読みやすい短編集です
間が空いてしまいましたが、今回もオススメの本を紹介していきます。
◆『きみはポラリス』/三浦しをん
『舟を編む』や『風が強く吹いている』などが有名な三浦しをんさんの作品です。
上ふたつの長編小説は実写映画化やアニメ化されたりしてるので、
ご存知の方も多いのではないでしょうか?
『きみはポラリス』は恋愛がテーマの短編集で、11個の作品が掲載されています。
恋愛といっても、イメージしやすい男女の恋愛のお話のほか、一風変わったお話もあります。
私のオススメは『春太の毎日』というお話です。
登場人物は行く先々で女の子にモテモテの「春太」と、その同棲相手の「麻子」、
「米倉」という麻子の別のボーイフレンドの三人。
これだけの情報だとドロドロした三角関係もののように思われそうですが、
読み進めていくと、語り手である春太の正体が麻子の愛犬だということが分かります。
「命がつづくかぎり、麻子と一緒にいて、麻子を幸せにしてみせる。その自信がある。
だって、俺にとって麻子は最初で最後の、大切な大切な恋人なんだからな。」(作中より引用)
動物を飼ったことのある方が読むとほろりと来るストーリーだと思います。
他にも面白い短編小説が載っているので、興味のある方は読んでみてください。