
今回紹介する問題は難しいけれども、
今までの論理クイズを経た我々ならきっと解けるはず!
問題)
とある旅人が緑の目を持つドラゴン100匹が生息する島を訪れた。
その島には以下のような不思議なルールがある。
『もし自分が緑色の目をしていると分かった場合、
その日の夜0時に島を出ていかなければならない』
この島に鏡になるようなものはなく、
ドラゴンは目の色について話すことを禁じられている。
もちろんお互いには、相手のドラゴンの目が緑色なのは知っている。
旅人は島を出る時にすべてのドラゴンにこう告げた。
「この中に少なくとも1匹、緑色の目をしたドラゴンがいる」
これから何が起こるだろうか?
*ドラゴンはきわめて論理的な生物である。
*すべてのドラゴンは、1日1回は同時に広場に集合する。
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解説)
では先に答えから。
【100日目の夜0時に100匹のドラゴンが同時に島を出る】
さて、なぜこの結果になるのか考えていきましょう。
○ドラゴンが1匹だったら・・・
この場合「少なくとも一匹」に該当するのは自分だけなので
1日目の午前0時と同時に島を出ていくでしょう。
○ドラゴンが2匹(AB)だったら・・・
A&B「自分が緑じゃなかった場合相手が午前0時に出ていく」
A&B「午前0時を過ぎても出て行かなかったということは自分も緑」
結果、2日目の0時に二人とも島を出ていくでしょう。
○ドラゴンが3匹(ABC)だったら
A「BCは緑。もし仮に自分が黄色だとしたら、
BとCには自身以外の二人は黄色と緑で見えているはず」
Aが緑じゃなかった場合
BC「黄色と緑か。もし自分が緑じゃなかった場合、C(B)が今日の夜出ていくだろう」
~1日目0時~
BC「C(B)が出て行かなかった、では私も緑なのだな」
~2日目0時~
A「BとCが出て行った。では私は緑ではないのだな」
でも実際にはBもCも出て行かないので、
Aが緑じゃないという前提が間違っていたと判明。
3日目の午前0時と共に全員出ていくこととなるのです。
もちろんこれはBC視点でも同じことが言えますよね。
これを一般化すれば【n匹のドラゴンはn日目の夜0時に島を出る】ということになります。
(気になる方は4匹の場合なども確認してみてね)
99日目まではどのドラゴン視点でも自分の瞳の色は確定しませんが、
100日経ってようやく自分の色が確定するわけです。
これ、自分が長年この島に住んだドラゴンだったら、
旅人からの言伝があっても「そんなもん知っているが」って、
スルーしそうな気がします笑
なんとも真面目なドラゴンさん達ですね。