長かった梅雨も明け季節はまさに夏本番!
暑さに負けそうなときは読書でゆったり、涼みましょう。
ということで『読書感想文シリーズ第四弾その①(全2回)』!!
最近本屋さんの会員になったので、読書意欲が向上しています。
今年は夏休みが長いので、読書もはかどりそうですね!
この企画、年々、いわゆる“読書感想文”の枠からは
離れていっている気がしなくもないですが、
一応【書店員がオススメする夏の50冊】(だったかな)で紹介されていた中から選びました。
『自由研究には向かない殺人』ホリー・ジャクソン/著
原題:A Good Girl’s Guide to Murder
夏といえば自由研究!ということで安直に選びましたが、
英米で大ヒットした面白さは折り紙付きの一冊です。
三部作になっていて、続編は以下のとおり。
『優等生は探偵に向かない』Good Girl, Bad Blood
『卒業生には向かない真実』As Good As Dead
直訳すると【自由研究】入ってないんかーい!となりますね。
◆あらすじ◆
ピップは17歳の夏、卒業研究として
5年前に地元リトル・キルトンの街で起きた誘拐殺人事件を扱うことにした。
17歳の少女が行方不明になった事件で、
被疑者とされたのはその恋人のサル・シン。
サルは事件後、被疑者のまま死亡しているのが見つかった。
世間からは犯人が罪の意識に負けて自殺したのだと考えられ、
残された家族たちは今もなお住民に責められ続けていた。
しかし、ピップは5年前に十分な捜査がなされていないと感じており、
当時の警察関係者、関係者の家族・友人、報道機関などを対象に調査を進め、
再捜査を行えるだけの信憑性を持った仮説をこの自由研究で立証しようとしていたのだ。
ピップの調査で見えてくる、住民たちの人には見せない裏の顔。
誰を信じて誰を疑うのか。
果たして、17歳のピップの自由研究の結末はどう締めくくられるのか。
海外なので「自由研究=夏休み」ではないはずですが、
日本人に小説のイメージを的確に伝える良い邦題だなと思いました。
自由研究って言葉があるだけで、
「夏」「学生」まではセットでイメージされますからね。
この小説で言う自由研究は、卒業論文みたいなものです。
*翻訳なしだと「EPQ(Extended Project Qualification)」
自由にテーマを選んで3000字程度のレポートにまとめるという課題らしいです
学生が主人公ということもあり、向こうの学生の暮らしぶりが知れるのも面白さの一つかなと思います。
夏休みの読書としてはちょうどいい軽さ。
レポート草稿とストーリーが交互に出てきて、
始めは「自由研究の枠を出ない中でどんなふうに展開させていくのかな?」と思っていたのですが、
調査が進むごとに展開は二転三転。
ただの調査記録ではなく、ミステリー物として読み応えのある内容になっていました。
今夏8月1日(まさに今!)Netflixでドラマ化するようで、
英題で調べるとドラマのトレーラーが観られます。
作品としての日本での知名度はもう一押しって感じなので、
吹き替えや字幕で観られるのはもう少し先になりそうかな。
買おうか悩んで結局図書館で読むことにしたのですが、
7月頭に調べた時は全然借りられていなかったのに、
7月半ばに調べたら貸し出し中まみれでした。
自由研究というタイトル、やはり夏の吸引力は凄まじいようです。
みなさん考えることは同じということですかね(笑)
おかげで図書館を諦め電子書籍となったわけですが、
いっそのこと店頭で購入すれば特典もついてきたのになと今更ながら思います。
(電子書籍の方が幾分安くてクーポンもついて来たとかそんな理由では・・・)