人間誰しも感情がありますよね。
それはもちろん、人狼にだってあるわけです・・・。
ということで今回は“人狼の感情表現”についてお話ししようと思います。
皆さんは「スタンフォード大学の監獄実験」ってご存知でしょうか?
人は役割を与えられると精神的に影響を受け、
その役割に沿った行動を取るようになる、というもの。
信憑性に疑問が残る部分も多いそうですが、
映画化されるなど当時かなり話題になりました。
話を本題に戻して、同じく人狼ゲームにおいても“役割”が存在します。
所謂「役職」と呼ばれるもので、人狼・村人・占い師などなど。
長期人狼ともなると1週間程度はこの役割に基づいて
発言、考察をしていかなければいけないので、
監獄実験のように、気持ちが乗ってしまうことはあるあるなのです。
例えば、最終日の追い詰められた場面で、
村人側は「自分が黒くなれば負けてしまう、戦犯は嫌だ!」
となりますが、
人狼側は「よっしゃ勝てれば儲けもん!騙し切ろうぜ!」
と、悲壮感というかなんというか、心持ちが全然違うのです。
この心持ちの部分って結構文章に出てくるもので、
占われたときの反応や占い師が黒引きした時の反応など、
気をつけないと感情が悟られやすい部分になってきます。
実際に、かつて自分が占い師をやっていた村で感情面が勝敗を分けたことがありました。
自分と対抗の両方が別の人物を占って両方が黒引き。
役職COの関係で場には両陣営が出そろいました。
(人狼3人:占騙り・霊騙り・潜伏)
(村側3人:占い師・霊能者・SG(村人))
それ以外の3人の灰メンバーは全員確定で白に。
襲撃だバランス吊り(=両陣営から一人ずつ吊っていくこと)だを挟んで、
最終日は自分(真占師)VS潜伏(狼)の決め打ちの局面。
残されたのは判断役の村人が一人。
その人は終始相手側に肯定的な考察を見せていましたし
説得に聞く耳を持とうとしないタイプ(ややロッカー気味)で、
半ば諦めつつも自分の真と相手の黒を説得しました。
けれども!最終的にその人は無事狼を吊りきりました。
その理由が「(真占師の方が)黒引いた時嬉しそうだったから」。
いや今までの説得何だったのーーーーー!となったのは言うまでもないですね。
そんな思いもありつつも、墓下では味方も多くいたようで、
説得は誰かには届いていたんだと多少浮かばれました笑
実はこういう場面、人狼サイドは相手の孤独が良く分かるので、
人狼陣営が決め打ち相手を応援する姿もしばしばみられます。
村人相手に攻撃的(相手陣営を敵だと認識してしまう)、
嬉しい場面で不安そうにしている、
決め打ちでなんか余裕そう、など、
言語化できない違和感は個人のイメージとして蓄積していくので、
上手いプレイヤーは感情偽装を行い、場を掌握していったりします。怖いですねぇ。