不定期更新になってから初めての映画探訪。
つい先日、弊社がオフィスを構える川崎市のお隣の横浜市で、
『横浜フランス映画祭 2024』が開催されていました。
レッドカーペットが引かれ、話題作から名作まで様々な作品が上映されたそうです。
ということで今回は一番最近観たフランス映画を一つ。
早朝から健康診断を受けた日、
思ったよりも早く終わり次の予定までに時間があったので、ふらりと映画館へ足が向きました。
時間が早かったので開いている映画館を探すところから。
後ろに予定があったので遅れるわけにもいかず、
ちょうどいいのはないかな~と探して見つけたのがこちら。
『パリタクシー(2023) 』
真夏の朝イチ、開演前に並びフランス映画を観る。
なんとも乙な過ごし方ではないでしょうか。
◆あらすじ◆
不愛想なタクシー運転手が乗せたのは、終活に向かうマダム。
彼女の依頼は人生を巡るパリ横断の“寄り道”だった―。
(公式HPより引用:https://movies.shochiku.co.jp/paristaxi/)
あらすじを書いては消して書いては消して、
諦めて公式HPからもらってきました。
コピーライターってすごい。
フランス映画をたくさん知っているわけではないですが、
フランス映画ってド派手な映像やアクションではなく
会話がメインになっている作品が多いような。
フランスの人って会話好きなイメージがあります。
個人的には、こういった会話メインの展開のさせ方は
古き良き映画の雰囲気がして好きです。
この映画はパリ観光映画としても見どころ満載で、
美しい街並みをスクリーンに、車窓に、
そして演者の瞳の中に観ることができます。
HP内にも、舞台となった場所の地図を載せてくれているので要チェックです!
洗車のシーンから始まるのですが、
ピカピカの車体に移るパリの街並みがこれまた美しい!
流れていく時間全てが、零れ落ちていく砂時計のように
さらさらと心地よくてうっとりしてしまうほど。
運転手とマダムの会話がそれをより際立たせて
映像や音楽だけじゃない、ストーリーとしての奥深さや
人生の味わい深さを視聴者に届けてくれます。
暗い話も決して重くなく、
人間味あふれる会話はクスリと笑えてじんわり泣ける。
展開は予想を裏切りませんが、その安心感と、
それでも尚面白かったと言えるのが良作ではないでしょうか。
主演は国民的シャンソン歌手のリーヌ・ルノーと
大人気コメディアンのダニー・ブーンという多彩なキャリアを持つお二人。
二人のチャーミングな演技は必見です。
余談ですが、
この映画の世界観はフランス語“だからこそ”の部分もある気がします。
響きが綺麗で発音も滑らか。まさに小鳥のさえずりのような心地よさ。
他の言語とはまた違う良さがあるなと感じました。