文明崩壊後の世界を生きる日常系。
そんな内容の映画を観たいなぁと思って色々調べたのですが、
これが意外とヒットしないもので。
パニック系やサスペンス系は多いんですけど、観たかったのは日常系。
昨年のこのくらいの時期に話題になっていたゲーム『Stray』*みたいな感じのやつを探していました。
(*文明崩壊後、地下に避難した生物たちも絶滅してから、
何百年もの間ロボットだけが暮らしている地下文明に
迷い込んでしまった猫を視点主としたアドベンチャーゲーム)
めちゃくちゃ探して、そう言えば昔観た作品で
これはある意味「文明崩壊後の日常」なのでは、という作品があったなぁ。
と、思いついたので、今回巡るのはこちら!
『WALL・E (2008) 』
◆あらすじ◆
人間が地球を捨てて宇宙に旅立ってから700年。
ウォーリーは誰もいないゴミだらけの地球で日課の仕事を続けていた。
仕事の中で見つけた“お気に入り”を持ち帰り、
相棒のハル(ゴキブリ)と共有する生活を送っていたが、
ある日、巨大な宇宙船が飛来し、白いロボットを置いて行く。
ロボットの名前はEVE。
やや活発ながら実直に調査を行うEVEと、
ひたすらに仕事に励むウォーリーとの間には次第に絆が芽生えるが、
ウォーリーがEVEに“お気に入り”を披露すると、
EVEは驚いた様子を見せてそれを回収し、突如機能停止してしまう。
そのまま宇宙船に回収されてしまうEVEを追って、
意図せず宇宙への冒険が始まってしまうのだった。
近年、「ポストアポカリプス(≒世紀末)+日常」系の作品を
目にする機会が増えたような気がしていたので、
映画も結構あるだろうと思ったらそんなことはなかった。
そりゃ、文明崩壊前後はサバイバルですよね・・・。
ということで、たくさん調べているうちにちょっと用語に詳しくなりました。
今回探していたジャンルは「新日常系」と呼ばれるらしく、
ここ10年弱で、日本で定着してきたジャンルのようです。
歴史が短いだけあって作品数も少ない!笑
「ポストアポカリプス」は戦争や災害が要因の文明崩壊について扱った作品。
「ディストピア」は偏った秩序に基づいて意思が統一支配された、“表面上”は自由で平等な社会を扱った作品。
同じような雰囲気で捉えていましたが、ざっくり言うとこんな感じで違いがあるようです。
今回は「新日常系」と「ポストアポカリプス」の狭間の作品とでもいうのでしょうか。
結局、かなり有名な映画に落ち着いてしまいました。
公開された当時はちょうど「アニメ映画なんて観ない!」
みたいな厨二病を発症していた時期だったので、
映画館ではなく後々テレビで観た作品。
記憶の中でE.T.と混ざってしまっていたのですが、改めてみても何故か重なる。
何でですかね。主人公の造形が似ているからかな。
テーマは社会派なのに、
内容は子供から大人まで楽しめるようにできており、
その上で「面白かった」で終わらせない奥深さがありました。
大人になって改めて観てみると、
当時とは違った感想が生まれるかもしれません。