「古いフィルムをスクリーンで観たい!」2回目!
前回の新文芸坐に引き続いて今回巡ったのは
【TOHOシネマズ新宿】
え、設備もりもりの最新作が観られる映画館じゃん、と、お思いでしょう。
こちらの映画館、『午前十時の映画祭』開催中には、
午前中、毎日一本だけ過去作品を上映していました。
2週間のみの上映だったので、
今行っても観ることは出来ませんので悪しからず。
ということで今回巡ったのはこちら。
『ユージュアル・サスペクツ(1995)』
◆あらすじ◆
麻薬密売船での銃撃事件の生き残りは、詐欺師の男?!
詐欺師が語る事件のあらましは、真実か、それとも真っ赤な嘘か。
はたまたその両方か・・・。
遡ること6週間、銃器強奪事件の容疑者として
詐欺師の男を含めた5人の男が面通しに集められた。
いずれも脛に傷を持っている者ばかりだが、
その中で、キートンという男だけは犯罪から足を洗っているという。
拘置所で待機している間、5人の内の一人、
マクマナスは他の4人に「デカい山」の話を持ち掛ける。
様々な理由からその計画に参加した5人は見事計画を成功させたが、
面通しからここまでの計画は全て、
裏社会のドンである“カイザー・ソゼ”の手の平の上で行われていることだった。
過去にソゼの仕事の邪魔をした5人を一堂に集めて、
借りを返させるのが真の目的のようだが・・・。
いつもの○○、といったニュアンスのあるusual。
直訳すれば『いつもの容疑者』。
個人的には『お決まりの奴ら』という訳が好きです。
評価が高いことと、軽いあらすじだけ前知識として知っていましたが、
あらすじを見ていたのが多分良くなかったです。
レビューに「当時だったからこそ目新しかったんだろう」
という意見がいくつか見られましたが、概ね同意でした。
ネタバレなしで言うと、真実につながるミスリードの伏線を貼っている相手が、
我々視聴者ではなく、真相を追う刑事向けなんですよね。
関係者に対する情報量や真犯人への思い入れなんかが、
ぽっと出の視聴者にはついていけず、
詐欺師の言葉によって一喜一憂する刑事と同じ温度感にはなれませんでした。
もう少しスピード感があればこっちものめり込んだかもしれないですが、
如何せん展開自体は丁寧に進むので、お喋りな詐欺師のお喋りに付き合う感じ。
そこまで込みで、観終わってみればお洒落じゃん?とは思いますが、
ストーリー自体は平凡だったかなというのが感想になりそうです。
ただ、考察は様々あり、観終わった後に考察巡りをしても楽しいと思います!
(*登場人物の名前にまで伏線が張られているんですが、作中で触れられないので考察を見て痺れました!)
ある意味で記憶を消してもう一度観たい作品になりました。
映画館を出る際に、騙された!と言っている方もいたので、
本当に一個人の感想ではありますが。