台風が迫るシルバーウィークの九州は佐賀県。
約3年ぶりに祖父母に会いに行ってきました。
そのついでに佐賀市内を散策してきたので、写真の整理がてら振り返っていきます!
『佐賀県 観光 おすすめ』で検索すると
三番目に図書館が出てくるような目立った観光地のない県ですが、
台風ということもありレジャーには行かず、県庁付近を散策しました。
祖父のお墓参りを終えてその足で向かったのが
『佐賀県立博物館・美術館』
ちょうど建築にまつわる特設展示をやっていたので観てきました。
展示内容は
【建築の建築―日本の「建築」を築いた唐津の3巨匠―】
ということで、写真左から順にざっくり三人を紹介すると、
辰野金吾(1854-1919)
備前国唐津藩の下級役人の次男として生まれる。
造船・造家を学び、ジョサイア・コンドルに師事。
英国留学後、工部大学校(現東大工学部)の教授に就任。
帝大・早稲田大の建築学科の設立に携わり、学長・建築学会会長を歴任。
代表的な建築物:東京駅 日本銀行本店 など
曽禰達蔵(1853-1937)
備前国唐津藩士の息子として生まれる。
辰野金吾と共にコンドルに師事し、三菱社に入社した後は、
三菱一・二号館の建設など丸の内にオフィス街を築いた。
代表的な建築物:長崎造船所 慶応義塾大学図書館 など
村野藤吾(1891-1984)
佐賀県東松浦郡(現唐津市)に生まれる。
八幡製鉄所に入社の後、従軍などを経て早稲田大学建築学科に進学。
終戦後も積極的に建設を行い、数多くの賞を受賞した。
代表的な建築物:世界平和記念聖堂 日生劇場 など
(*どこかで見たなと思っていたら、かつてのブログで「横浜市庁舎の設計」について触れていました。)
曾根の建築物は佐賀県内にはないそうですが、
辰野金吾の「武雄温泉楼門」、「旧唐津銀行」(上の写真右から二番目)、
村野藤吾の「佐賀県教育センター」が佐賀県内に現存しています。
*ちなみに旧唐津銀行は佐賀銀行として1997年まで稼働していたそうですよ。
図面や海外渡航時の荷物入れなど、滅多に観られない展示物が多くて楽しかったです。
美術館が併設しているということで映像を使った展示もあり、
建築物ならではの窓を使った“日差し”のアプローチなど
芸術的な側面からも三巨匠の建築を楽しめて良かったです。
(*東京駅の設計図面。だったような気がします・・・笑)
常設展示は無料なので他のフロアの展示もぐるりと探索して退散。
生き物の標本など多数あったのですが、ビジュアルが苦手なため写真はありません(笑)
まだ時間が早かったので一階にあるカフェでお茶をしてから、
(*キャラメルミルクと日替わりケーキのバナナタルト)
(ミルクが苦手なんですが、ここのキャラメルミルクはめちゃくちゃ美味しかったです)
道路を挟んだ向かい側、佐賀城跡にある【佐賀城本丸歴史観】に足を延ばしました。
次回のブログでは、大隈重信などを輩出した
佐賀藩の歴史を学びに行った様子をシェアしますので、
よろしければお付き合いください。