タイトルではキャプテン・フックと呼んでいますが、
「フック船長」といえばわかりやすいかもしれません。
ピーターパンの敵役。ディズニーヴィランの一人として有名な彼ですね。
ワニに食べられた左手にフック型の義手を付けているフック船長。
時間に追われる大人を表現したキャラクターであり、
本名は「ジェームズ・バーソロミュー・フック」(ディズニー版)。
フックって愛称じゃないんだ。という驚きは置いておいて、
今回はその名前の方に注目していきたいと思います。
ディズニー版に限りますが、この名前を見るに
とある二人の人物にちなんでキャラメイクがなされたんじゃないかなと。
あくまで憶測なので事実に基づいているわけではありませんが・・・(笑)
一人目が「ジェームズ・クック」。
キャプテン・クックとも呼ばれた18世紀の名航海士です。
一介の水平から僅か2年で海軍士官にまで上り詰めた男で、
知性と度胸を持ち合わせ、常に冷静で、時に大胆な采配は、
多くの航海を成功に導いたそうです。
卓越した航海術と測量の技術によって描かれた海図は
現代の技術で制作したものと比較しても遜色がないほどの正確さ。
そんな素晴らしい経歴を持ち、人物的にも尊敬されていたクックも、
最終的にはハワイにて原住民の怒りを買い、
交渉もむなしく殺されてしまいます。
何となくフック船長を思わせる最期ですね。
ちなみに1920年代の無声映画版ピーターパンでは
同じように原住民(インディアン)との諸々が描かれています。
そして二人目は「バーソロミュー・ロバーツ」。
17世紀から18世紀にかけて、
海賊の黄金時代最後にして最大の海賊と言われる男。
航海士だったが海賊に攫われ、その数週間後には船長になっていたという海賊に適性がありすぎた男で、こちらもキャプテン・クックよろしく、勇敢で人好きのする人物だったようです。
いわゆるカリスマってやつですね。
そして名前以外にモチーフになったと思われるのがその服装。
『彼が好んだ服装は真紅の宮廷用半ズボンに飾り帯を着け、
オーバーコートを羽織り、紅の羽を飾りつけた三角帽子をかぶり・・・(以下略)』(Wikipediaより)
なにやらこちらもフック船長を彷彿とさせますね。
様々なピーターパン作品で登場するフック船長ですが、
大体はブドウ色や真紅の衣装に羽根つき帽子の出で立ちとなっています。
あとは残忍だけど上品な立ち居振舞いも特徴として描かれている場合が多いです。
ロバーツは厳しい掟を高い統率力で順守させ、
荒くれ者ばかりの中でかなり成熟した組織運営を行っていたようです。
装飾品やファッションにこだわりがあり、
貴族然とした立ち居振る舞いが出来る海賊だったと言われています。
こうして並べてみると、
どちらかと言えばロバーツの方がフック船長に近いような気がしますね。
そりゃ海賊ですもんね。
ロバーツは調べれば調べるほど興味深い人物となっているので、
気になった方はぜひ調べてみてください。
ということで、フックとクックと大海賊について、
思い付きを発端としてまとめてみました!笑
ディズニー映画は古いものだと1900年代前半に作られているので、
歴史というにはちょっとばかしリアルさがあっていいですよね。
たまにはキャラクターの考察などを見てみるのも楽しいかもしれません。