近年、何十年に一度の大災害が毎年起こっているような気がしますが、
異常気象もそろそろ通常気象になりそうですよね。
アメリカでハリケーンが来たかと思えば、フィリピンに台風が上陸し、
その翌々日くらいに関東で風が吹き荒んだ時にはヒヤリとしました。
世界各地の被災された方の平穏が一日でも早く戻ることを祈るばかりです。
ということで今回巡るのは災害にちなんだこちら。
『The Day After Tomorrow(2004)』
直訳では「明後日」という意味ですが、
異常気象によりたった一晩で氷河期を迎えた世界で、
生きて夜明けを迎えることができるのか、
といった感じの意味が込められています。(多分)
◆あらすじ◆
地球温暖化により、南極大陸の棚氷が融け始めた。
棚氷の調査中にその光景を見た気象学者のジャックは、温暖化によって極地などの氷が融解して真水が海へと供給されることで海水の塩分濃度の変化が起こるなどした結果、海流の急変が発生し、これが将来的に氷河期を引き起こす可能性を考え、危機を訴えたが、実感のなさから、ベッカー副大統領などには相手にされなかった。
しかし、その数日後から世界各地で異常気象が頻発し始めた。
東京ではゴルフボールサイズの巨大な雹が降り注ぎ、ロサンゼルスは巨大な竜巻によって壊滅し、イギリスではスーパー・フリーズ現象によってオイルが凍結してイギリス軍のヘリコプターが墜落。ジャックの息子であるサムと友人のいるニューヨークには豪雨と巨大な高潮が押し寄せた。そして、ジャックの予測した将来的に起こるはずだった氷河期が現代に到来するのであった。
(Wikipediaより引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/デイ・アフター・トゥモロー)
上手くまとめられなかったのでwikiからの引用です。
パニック映画の括りですが、悲鳴が飛び交い一喜一憂みたいな内容ではないです。
主人公の親子が学者と数学の天才という
体育会系からはかけ離れた二人なので、
これでアクションされても少し戸惑いますけどね(笑)
注目なのは避難者たちの人間模様で、
特に、高潮に襲われ命からがら図書館に避難した民衆が
留まるか移動するかで意見が対立するシーン。
その場にいたのは息子のサムで、急速に冷え込む世界で
南に移動しようとする民衆を必死で止めるも
意見は分かれたまま、結局各々が選択して道を分かつわけです。
こういった映画でよくある場面かもしれませんが、
頭のいい若者と立場のある大人がそれぞれ正しく聞こえる意見で対立した時、
主人公が若者だった場合は、大人のプライドや守りたいものが悪のように見え、
主人公が大人だった場合は、若者の軽率で未熟な態度が悪に見えますよね。
自分だったらどちらを選ぶのかなぁと考えてしまいます。
…うーん。難しいですね。
持論として、映画において不安が行動原理になっている場合は
その後にろくなことが起こらないと思っています。
(殺人犯がいるだって?!こんな所に居られるか!的なやつです)
災害の多い日本で暮らす私たちには、より身近に受け止めることができる作品だと思うので、決してフィクションではなく、来るべき未来と捉えて対策や日々の過ごし方を考えてみてもいいかもしれませんね。
ちなみに、弊社は「Day After Tomorrow」(*12月29日水曜日)から年末年始の冬期休暇となります。
皆様もお体をご自愛の上、充実した年末年始をお過ごしください。