秋も深まり寒さが増す今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。
弊社では今年も年賀状の準備が始まり、冬の訪れを感じている所です。
10月は祝日移動の関係で連休がありませんでしたが、
このブログを読んでホッと一息ついてもらえれば幸いです。
と言いつつ、今回巡るのは息つく暇もないクローズドサスペンス。
『トレイン・ミッション(2018)』
上映していた当時結構話題になっていたような気がするので
ご存じの方も多いのではないでしょうか。
◆あらすじ◆
転職して保険のセールスマンをやっているマイケルは
毎日同じ時間に同じ電車に乗って通勤していた。
よく見る顔ぶれと挨拶を交わし、何もかもいつも通り。
・・・のはずだったが、年下の上司に呼び出され、
定年まで5年を残して突然クビを言い渡される。
交渉も虚しく傷心の帰り道、刑事時代の相棒マーフィーとバーで落ち合い、
人生の悲哀について話し込でいるうちに気が付けばいつもの電車の時間になっていた。
マーフィーと別れ電車に乗り込むマイケルは
その車内で見知らぬ女性に人探しのゲームを持ちかけられる。
多額の報酬を提示した女性は、手付金をトイレに隠したと言い残すと電車を降りてしまった。
半信半疑でトイレに向かうマイケルだったが、
確かにそこには大金の入ったバッグが落ちており、疑念は確信へと変わる。
その上、妻子を人質に取られてしまい、
刑事時代の勘を働かせ電車内を奔走するマイケルは、
走行中の電車内で終点までに真実を見つけ出すことができるのか。
走行中の電車(もちろん駅ごとに停車はしますが)で、
人探しをしている最中にも殺人が起こったり襲われたり。
という半クローズドサークルのサスペンス作品。
謎の女性が残した提示したヒントは3つ。
①その人物はプリンという偽名を使っている
②その人物は終点コールドスプリングス駅で降りる
③探し当てたら10万ドルをくれる
3はヒントでも何でもないので、二つの条件のみで
100人以上が利用する列車から一人を探さなければなりません。
マイケルはくたびれたサラリーマンかと思いきや
バチバチに頭の切れる元刑事で、アクションもあり、
60歳を主人公にした作品とは思えないスリリングさです。
終盤に若干のバタバタ感とややオーバーな展開があって、
その理由でそこまでするー?とは思わなくはないものの、
キャストの名演もあって、観客自身もその場にいるような臨場感があります。
その臨場感のおかげで観客もクローズドサークルの中に入ってしまっているので、
怒涛の展開もハラハラ感を増すいいスパイスになっていました。