用語より先に、進行や手数について触れてきましたが、
今回は2回目に話題に出た「狩人」周りの扱い方について話してみたいと思います。
狩人は一日に一人、人狼の襲撃から守ることが出来、
護衛対象が襲撃された場合はその襲撃は失敗。
偶数進行の時にGJ(護衛成功)が起こると、
縄数が増えてミスに余裕ができる。ということまでお話ししたかと思います。
この狩人の存在って、戦略の幅が広がるし、
人狼側も村人側もうまく使えばとても美味しい、
ロマンが多分に含まれているのです。
狩人はロマン。
そう、うまく使うのは非常に難しいんですよね。
まず、人狼にとって狩人は非常に厄介な存在です。
狼の武器である襲撃をなしにしてしまう存在なんてさっさと食べてしまうのが吉。
そうなってしまう前に、村人たちは狩人を隠してあげる必要があります。
狩人を人狼が見つけてしまった場合、盤面によっては、
自分を護衛できない狩人を襲撃する余裕が狼陣営にはあるからです。
人狼における役職(=何かしらの能力を持つ人)は、
スタンダードな編成だと占い師・霊能者・狩人・人狼(・狂人)の4つ。
占い師は一日に一人占うことで翌日その人が人狼かどうかを知ることが出来る役職ですが、盤面に占い師が一人しかいない場合、占師に黒(=人狼)だと言われた人は確実に黒だと知れ渡ってしまいます。
そういう事態は避けたいので、もちろん人狼は占い師を襲撃したいわけですが、狩人はそんなことお見通しなので当たり前に占い師を護衛するでしょう。
そんな感じで、狼の襲撃先を悩ませ、
果てはGJを出し人狼の武器を使わせず、
占いや霊能力の結果をだけを場に落とさせる。
というなんともロマンたっぷりの存在ですが、そんなにうまくはいかないもので、
狩人が炙り出されて襲撃されたり、読み合いに負けて護衛していない人が襲撃されたりと、ロマンはロマンのままなことがほとんどです。
そして終盤の鍵になることが多いのが「狩人CO」。
CO(=カミングアウト)とは、
自分がその役職であると宣言することです。
狩人COするのは狩人だけではなくて、
人狼側が狩人を騙る(=なりすます)こともあります。
村側役職であり吊りにくいポジションの狩人のCOは
その後の方針を定めるうえでも、どの陣営にとっても
思考が動かされる盤面の変化といえるでしょう。
狩人を騙った場合、直吊りもあり得ますが、短期間でも延命、攪乱などが可能です。
ただ、狩人が複数COした場合に詰んでしまうこともあるので、
こちらもまたロマン多分といえるでしょうか。