5月末だったか6月頭だったかはっきり覚えていないのですが、
民間のロケットが初めて、国際宇宙ステーションとのドッキングに成功したというニュースがありましたね。
ということで、今回は宇宙にちなんだ映画について書いていきます!
その名も『パッセンジャー(2016)』
120年かけて、地球から他の惑星へ入植する計画に参加した主人公ジム。
コールドスリープのような形でカプセルに入り
寝ている間に新天地に到着するはずが、
出発から30年経ったところで主人公だけが目を覚ましてしまう。
到着まであと90年。一人ぼっちの男がとった行動とは…。
もうね、絶望ですよね。
宇宙系の映画って苦手なんですよ。
限定された空間の中で、何かが起これば死に直結するわけじゃないですか。
ご飯が尽きても死、機械が壊れたら死。
本当に、行ってみたい!でチケット買っちゃう某社長とかとは程遠いなと思います。
もし、この映画のような状況に突然放り込まれたら
とりあえず苦しまずに死ぬ方法を考えるかもしれません(笑)
この主人公はエンジニアなので、
絶望する前に、船内にあるマニュアルを読んで色々やってみるわけですが、
無論それが成功したら物語は終わってしまうので、
主人公はコールドスリープ出来ずに次の行動に移るわけです…。
もちろん最後まで主人公のみで進む物語ではありません。
ジムが孤独に耐えられず、葛藤の末眠りから起こしてしまった女性オーロラ。
(眠り姫をモチーフにしているので名前がオーロラなんだそうです)
ジムと同じくポッドの故障で目覚めてしまった乗組員のガス。
そして接客用バーテンダーのロボット、アーサー。
登場人物は以上の4名です。
数えれば少ないですが、展開に乏しいということもなく
最後まで退屈しませんでした。
そもそもポッドの故障で二人も目覚めてしまった時点で、何かしらの異常が宇宙船に起きているということ。
ジムは乗員5000人の命をも背負わされ、
選択肢もないまま決断を強いられることになります。
映画自体は賛否両論あって、誰に感情移入するのかで見え方が大きく変わるストーリーだと思うので、自身の中にある感情や善悪のウェイトの違いがここまで大きく意見が分かれた理由なのかなぁ、と。
この映画自体が強いメッセージを発信しているというよりは、
自分自身の価値観を再認識させてくれる問いかけのような作品。
そういう意味で、最後はハッピーエンドっぽく
ほんわり終わったのはよかったなと思います。
ちなみに、私はこの映画を3人で観たのですが、
見事に3人とも意見が割れました(笑)
ぜひ皆さんも誰かと一緒に観てみてはいかがでしょうか。